友人の死に直面して知ったこと。

今日、友人の死を知った。
命日から一月半経っていたのだけれど、親族は本人の「死を誰にも知らせるな」という遺言に従ったのだから勘弁して欲しいと謝罪した。
らしいな、と独り言ちた。
だから水クサイとか思いはしないけれど、大切な友人だったから最後にひとめ会いたかったなぁ。
寂しいさは拭い切れない。涙が枯れるほど泣かせてもらったよ。土偶みたいな眼だわ。
死んだ後に分かる「その人の存在価値」
献花が絶えないそうだ。
「お花が枯れた頃じゃない?」と同じ人が頃合いを見計らってまたお花を持ってくる。
愛された人だったし、人を愛していた人だった。そういう人だ。 人のせいにしない。人を疑わない。
相手が悪くても人を憎まなかった。そしてそんな自分も憎まなかった。
圧倒的利他。
だから愛される人になった。今の婚活者には誰かの為にという気持ちが足りない。
行動に移せる人
仕事が出来る優秀な人だった。
だからこの結婚相談所の共同経営者になって欲しいと目論んでいたのだけれど、それはもう叶わない。
惜しい人を無くした。弊社としても損失だ(笑)
「屈しない精神力」とはどういう事かを友人を通して知る事となった。
お金が無くても。援助が無くても。どんなに痛くても。
人の為にも、何度でも立ち上がろうとするのだ。
行動に移さない人が8割いる中で、貴重な2割の人材だった。
立ち上がる為に勉強を怠らなかった。自分を磨くことも忘れなかった。
いつもヒールにタイトスカートで長い髪をなびかせて颯爽と歩く姿を目で追う男性を何人も見た。
「やらない後悔。」より「やった後に後悔したい。」
「悲しみを引き摺らないで。」
強い女でもあった。
心を新たに一歩踏み出すよ。
希望を残して旅だった友人。良い人だった。
ご冥福をお祈りします。