清貧を心掛けよ
仕事柄、バブル時代を謳歌した年代の方にお会いすることがある。
ブランド物のバックが好きな世代だと言っていいかもしれない。
お見合いの席にブランド物は持って来てダメだと言っても、アレコレ理由を付けて持ってきたがるのもこの世代。
金の掛かる人間と思われたらデメリット以外に何も無い、自分が如何に価値のある人間であるかを高価なモノを身に付ける事で体現しようとする。
はたまたレフ効果を期待しているのだろうか。
私の母が「絶対にしてはいけない事」として着飾り過ぎることを教授してくれたことを思い出す。
母の教えは正しかった
着飾れば着飾る程、人の本質は隠れてしまう。
対峙する人も当然分からない、上っ面の貴方しか判断材料がないからだ。
遊ばれた…そういう記憶がある人は当時の自分がどんな装いだったか、どんな立ち振る舞いだったか、どんな言葉遣いをしていたか回想すると良いと思う。
「人は見た目が9割」という本がヒットしたけれど、あれは本当だ。
優れたビジネスパーソンはユニクロ派が多いのもうなずける。
寧ろ質素でシンプルな方が好感度を上げる時代なんだと知っていた方がいい。
母は着飾る事を好まなかった。朗らかで気取らず。
女として生きる為の術を教えてくれた母も亡くなって4年。
草葉の陰で娘のことをどう思っているのだろうか。
まだまだ甘いわ!と笑っているだろうか…